女性の活躍

Vol.1 ものづくり企業のやりがい

〝男性にしかできない仕事はないと思っています〟

野本 美奈子Minako Nomoto

丸子製造部 製造2課2011年入社/英語科卒

都筑製作所の「ものづくり道場」とは

都筑製作所の魅力

短大では英語科でしたが、製造業にはずっと前から親しみを持っていました。というのも、祖父が以前、製作所を営んでいたんです。松代の特産品である長いもを掘る機械を自作して販売していたと聞いています。小さい頃に住んでいた家は玄関を入るとすぐ工場だったので、身近なところに機械がたくさんありました。ショベルカーもあったんですよ。ですので、製造業に興味はあったんですが、理系よりも文系科目の方が得意だったので、普通科の高校から短大では英語科という進路を選びました。

都筑製作所との出会いは合同説明会です。じっとしてられない性分なので、事務職のようにパソコンとにらめっこしているような職種は最初から考慮していませんでしたが、絶対に製造業で働きたいと思っていたわけでもないんです。土日休みで自分にあいそうなところで探していたら、結果的に就職活動はすべて製造業でした。

とある製造業の会社では、技術系の現場職では女性は採用しないときっぱりと言われましたが、都筑製作所では女性で現場もOKと言われましたし、なにより担当の方の話がわかりやすく、話しやすい雰囲気だったのに好感を持ちました。

入社からこれまでの経緯

当初から製造現場が希望でしたが、扱っている製品が重いので現場というと不利かとも思ったので、面接では資材希望と言っていたんです。それで入社後に現場志望であることを上司に伝えたら、あっさりと現場に配属させていただきました。

入社からずっと丸子製造部製造2課に所属しています。パワーショベルに使われるミニポンプを組み立てる部署で、私は「キット」という職種を担当しています。キットとは、組立をする方が作業しやすいように必要な部品を1台分ずつ用意して渡す仕事です。部品の種類も数量も多いので、組立の人に追いつかれないよう時間との闘いという面がある仕事です。

最近はキット以外にも、ちょっとした組立やレンチを締める工程などを行うことも増えてきました。力もいるし、ねじ穴を潰してしまったりすると修復するのに大変な手間になってしまうので、最初はプレッシャーで泣きそうでしたよ(笑)。

私がいる現場は、班長さんをリーダーとした8人チームです。基本的には班長がすべての段取りをして班全体まわしていくのですが、班長の不在時に自分で段取って、全体の流れを見て仕事を効率よく進めていけるようになることが今の目標です。現場はみんなで協力しないと乗り越えられないことがあるものです。全体の流れを見て、全体が効率的に進むよう考えることが大切なんです。

女性とものづくり現場

当社は女性社員の数は少ないですが、女性が働きやすい職場だと思います。産休後に元のポジションに復帰する例は多いと聞いています。会社全体がフレンドリーな雰囲気というか、気さくで話しやすい会社なので、女性だからといって嫌な思いをすることはないと思います。気さくとはいっても、乱暴な口調で言われたりするとちょっとイラっとはしますけどね。(笑)

現場にも女性ができる仕事はあるので、もっと入社してほしいと願っています。現場というと、汚れる、大変、力仕事、そういったイメージが強いと思いますので、そういう点から女性には敬遠されがちですよね。そういう現場のイメージを少しずつでも変えていきたいんです。

ものづくりに携われるところが現場のいちばんの魅力です。ものづくりは、自分の実力が形や数値で出てしまうのがシビアなところであり、楽しいところでもあると思います。ずっと油圧関係の部品に携わっているので、油圧の仕組みを基礎から学びたいし、図面の見かたも学びたいです。業務上は図面を読む必要はないんですが、製造業にかかわっている以上、図面が読めるようになりたいんです。現場には、男性にしかできない仕事はないと思っています。

Vol.2 女性としてのキャリア形成

"業務に慣れてきた今、次のステップを見定めていきたいです"

和田 茜Akane Wada

営業部2013年入社/国際政策学部

中島 遥Haruka Nakajima

生産技術部2011年入社/繊維学部卒

都筑製作所の「ものづくり道場」とは
左から、和田茜(営業部)、中島遥(生産技術部)

入社から数年が経過して

和田:
地元の企業に入社したいという思いから、県内の様々な企業を探すなかで、都筑製作所に出会いました。大学では英語の教職課程を取得し、英語のスキルアップに取り組んでいたため、グローバルに展開している企業ということも決め手のひとつだったと思います。入社後は営業部の配属になり、今年で4年目。自動車部品の試作品の生産管理が主な仕事です。お客様から発注いただいた内容を社内に展開し、試作品完成までの進行管理をしています。3年目までは仕事に慣れることに精一杯でしたが、ようやく仕事をこなせる段階に来て、これからのキャリアについて考えることが多くなりました。
中島:
その状況は、とてもよく分かります。私は、大学で感性工学を学び、ものづくり企業の中から都筑製作所を選びました。入社から6年間、生産技術部に所属しており、和田さんとは部門も状況も異なりますが、仕事に慣れた分、入社時とは違った面で仕事の難しさも感じるようになりました。特に、生産技術部は女性が私ひとりのため、同じ状況の人がいない、ということもキャリアを考える上での難しさのひとつかもしれません。
和田:
仕事の難しさというと、ルーチンな業務がない、ということでしょうか。試作品を進めていく上では、日々イレギュラーなことが発生します。「こなす」ことに精一杯になりやすく、どこでモチベーションを保つかが人によっての課題になります。

将来のキャリア形成

和田:
今後どの方向に進んでいったらいいか、何を仕事における強みとしたらいいか、悩む時期ではありますが、社内にはフォローアップ研修の制度もあり、自分の将来像に聞く耳を持ってサポートしてくれる環境はありがたいと思っています。まだ確かな方向はつかめていませんが、今後は、英語のスキルを生かし、輸出入に関わる仕事に関わっていけたらという思いがあります。
中島:
生産技術部では様々なプロジェクトが同時進行しており、仕事の内容も多岐に渡っています。私の役割は、図面を描く仕事もありますが、全体のサポートなども行っています。私も明確な将来像は描けていませんが、さまざまな業務に携わる中で、今後はどこを強みとしていくか、見定める時期に来ているのかもしれません。今の仕事で、楽しさを感じているのは図面を描くことです。より見やすい、分かりやすい図面を描くことを意識しています。また、部内の他の人たちの業務を知るという意味でも、より業務の幅を広げていけたらと思っています。

Vol.3 子育てとの両立

"これから子育てする人たちの見本になる働き方がしたい"

伊藤 梨香Rika Ito

営業部1998年入社/文学部卒

中條 春香Haruka Nakajo

営業部2010年入社/文学部卒

都筑製作所の「ものづくり道場」とは
左から、伊藤 梨香 (営業部)、中條 春香(営業部)

育児休暇を経て

伊藤:
育児休暇から復帰して、もうじき3年になります。営業部は、育児休暇を取得してその後も活躍している先輩がいたこともあり、もともと出産後も継続して働きたいと考えてきました。復帰後は仕事内容だけでなく、休んでも他の人が対応できるような人事的な配慮もしてもらっています。休んでも大丈夫、という体制を作ってもらえたことで、これまで大きな問題を抱えず、安心して働くことができたと思います。
中條:
私は復帰して1年ほどです。やはり、先輩たちを見てきて「自分でもできるかもしれない」と思ったことが、復帰の決め手になりました。私は家が遠いこともあって、9時から16時の時短勤務をさせてもらっています。子供がまだ2歳なので、子育てするにはありがたい制度だと思っています。都筑製作所は、時短の制度も法律よりも長く、小学校に入るまで今の勤務形態を続けられます。

大変だったこと、仕事に対する変化

伊藤:
子供がいると、突然帰らなければならないことが多々ありますが、そんな時でも誰かがフォローしてくれる環境は、本当にありがたいです。営業部は特に女性が多いということもあり、助け合える環境ができているのかもしれません。
中條:
職場だけでなく家族の協力もなくてはやっていけないので、独身の時よりも、周りに感謝するようになりました。いつも助けてもらっているので、私も助けたいと思えるようになったのは、大きな変化です。また、どうしても時間内に仕事を終えないといけないので、予定通りに仕事が進むよう、時間管理のスキルも身についてきたと思います。
伊藤:
私もなるべく予定通りに仕事が進むように、早め早めに段取りますが、それでもどうしても「できない」こともでてきます。どれも優先順位が高い業務ではあるけど、その中でも優先順位をつけて「今日は必ずここまでやろう」と、きちんと線引きできるようになりました。

将来に向けて

伊藤:
子育てが一段落したら、またキャリアアップを目指したいなと思いますが、今は仕事と子育てを両立させるためにも、無理をせず目の前にある仕事をひとつひとつ丁寧にこなしていきたいと思っています。
こういった働き方ができる職場環境やサポートしてくれる同僚には日々感謝していますし、また今の自分がこれから子育てをしていく人たちにとっての「道しるべ」になればいいな、と思っています。
中條:
私も今は自分のキャリアというよりも、助けてもらった分、どれだけ自分がお返しできるかを考えています。働きながら子育てをしてく人たちにとって、見本になるような働き方をしていきたいです。