チームビルディング

〝プロジェクトは想定外のことばかり。その対応がチームを強くします〟

須藤 敏弘Toshihiro Sudo

品質保証部 品質保証課 課長2008年入社

JISQ9100認証取得に向けて

須藤:
私は、JISQ9100の取得にあたり、社長からプロジェクトリーダーを任せられました。現在の社内の知見では実現できないため外部コンサルタントに参加いただきました。さらに社内からは、営業、製造、検査、購買、試作それぞれの分野のプロフェッショナルに参加してもらい、本プロジェクトはスタートしました。皆さんは、プロジェクトのメンバーに招集されたときどう思いましたか?
岡村:
自社技術のレベルアップのためと説明はされていましたが、最初は、現在要求されていない品質管理基準の取得をなぜやるんだろうと思いました。現場の仕事を抱えながら、プロジェクトに関わらなければいけない状況に関しては不安はありました。
月岡:
実際やってみると、具体的に私たちが行うことはJISQ9100に合致するマネジメントシステムを運用するためのマニュアルを作るというのがメインの業務だということがわかりました。航空業界の常識が分かっていないため、これは相当骨が折れる作業になるのではないかと感じました。
JISQ9100認証取得に向けて
JISQ9100認証取得プロジェクトチーム。左から、瓦井麻射(品質保証部)、小松亨彦(品質保証部)、小林恵二(資材課)、須藤敏弘、岡村康弘(丸子技術2課)、月岡祥岳(営業部)

取得までの道のり

須藤:
最初は、メンバーそれぞれにJISQ9100の規格の要求にあわせて実際の現場の運用マニュアル案を作成してもらいました。これを持ち寄り、「運用が可能であるか?」「規格の要求事項を満たしているか?」についてメンバーでディスカッションを行い修正しながら進めていきました。皆現場の業務を抱えていたので、非常に多くの負担をかけたと思います。取得までの道のりはどうでしたか?
岡村:
要求に対する覚悟みたいなものを品質マニュアルに記載していく感じがありました。
小松:
マニュアル案を作成し皆に報告したら、全部使えなくて一から作り直しということがありました。要求自体が経験したことのない規格だったから仕方のないことなのですが。
小林:
ISO9001は取得済みだったから、これをベースに付加する形でマニュアルを作成しようとおもっていたのですが、想像以上に規格の要求が厳しく、簡単にはいきませんでした。
須藤:
確かにそうでしたね。途中までは「工程設計」というプロセスは認証範囲外としていたのに、一次審査の際に審査機関から「製品を作るために工程を設計しますよね。だから、工程設計も認証の範囲内ではないですか?」と言われて、当初予定していなかったプロセスを急遽マニュアルに追加したりもしましたよね。
取得までの道のり

チーム運営によって得られたこと

須藤:
2016年の7月にスタートして、2017年の2月からマニュアルに沿った運用を開始。事前審査、第一段階審査、8月末に第二段階審査を経て、現在、やっと取得できそうな段階に来ることができました。実際に取得間近までこぎつけたわけですが、メンバーのみんなはどう思いましたか?
小林:
購買分野ではリスク管理はISO9001で行っていますが、JISQ9100に取り組んでみてリスクの捉え方が明確になりました。これによって、現在の品質管理に関わる運用プロセスを見直すきっかけになりました。
瓦井:
ここまで顧客満足を追求するような仕様のプロセスはいままで体験したことはありませんでした。つい先日、マニュアルを作成したあとに改定を行いましたが、今後も顧客が増えるたびに改定していかなければなりません。達成感はありますが、終わりがない部分もあるなと感じています。
月岡:
営業面で言えば、航空業界の品質仕様に沿った部品は利益率が高いと考えていましたが、実際はコスト要求が厳しいことが理解できました。JISQ9100を取得したことで、展示会で自社の強みとして提案可能になりましたが、航空部品の開発実績がないため説得力が乏しいのが現状です。この規格要求事項にそった航空宇宙関連の実績を早く自社で作っていきたいと考えています。
須藤:
全体を振り返って感じることは、都筑製作所がこれまで持っていなかったひとつ上の品質管理システムの実現できたことで、これから航空宇宙の仕事が受注できて、最初は利益がでてなくても、次の事業の柱に貢献出来るようになればと思います。これに関わっていただいたメンバーは皆、忙しい業務を抱えながら、真剣に取り組み認証まで辿り着くことができました。メンバーには本当に感謝したいと思っています。
月岡:
須藤さんは融和型のリーダーでした。「ついてこい!」ていう感じじゃないのですが、それぞれのメンバーが好き勝手言う中「まぁまぁ」って言いながら、みんなの関係性を取り持ってくれました。また、メンバーの自主性を大切にしながら進めてもらって、メンバーとしてはとてもやりやすかったと感じています。

JISQ9100とは?

航空宇宙・防衛産業において製品・サービスの安全性を確保し信頼性を向上させるためのマネジメントシステム規格。

引用:一般財団法人日本品質保証機構 "JIS Q 9100(航空宇宙)概要"

2017年、JISQ9100認証取得

JISQ9100認証取得プロジェクトチームを中心とした活動の結果、都筑製作所は2017年にJISQ9100の認証を取得しました。同年12月4日、本社工場において第三者認証機関により、JISQ9100の認証取得の証として、登録証を授与されました。その時の様子はこちらのページでご紹介しています。

社内にはこんなチームも。年に一度の「TSUZUKI祭り」

毎年、都筑製作所の全スタッフとその家族が集う「TSUZUKI祭り」を開催しています。この実行委員は、若手社員を中心としたチームで形成。日々の仕事と平行しながら、普段集まることのないメンバーが集結し、企画から当日の運営まで、一丸となって年に一度のお祭りを盛り上げています。

社内にはこんなチームも。年に一度の「TSUZUKI祭り」